ひな、礼司、晴人を巡る愛と欲望の物語が、より濃密に、より深く、鮮やかに描かれる。フルカラー100ページ超えのボリュームで贈る、大人のための官能譚。
前作にも増して、エロティックでセンセーショナルな展開が待ち受ける本作。BSS、NTR、そして濃厚な性描写が、あなたを虜にする。乳首責めやねっとりとした絡みシーンが、あなたの心を捕らえて離さない。
だが、忘れてはならない。この作品は単なるエロティカではない。深い人間ドラマと、複雑に絡み合う人間関係が、官能的なシーンにさらなる深みを与えているのだ。
この作品は4部構成となっており、絡みパートとストーリーパートが交互に展開される。前半の2部では、ひなと礼司、晴人たちの官能的な世界に浸り、後半の2部では、彼らの複雑な人間模様に心を揺さぶられるだろう。
前作を読んでいる方も、初めての方も、この官能的な世界に身を委ね、彼らの愛と性の物語を堪能していただきたい。
著者:たことかいと
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きみの全てを奪うまで 2のレビュー・感想
「たことかいと」先生の漫画は、とにかくエロい! でも、胸が痛くなるような切なさもある作品です。
主人公の晴人は、見て見ぬふりをしていますが、ヒロインのひなちゃんはもうやられっぱなし。パート3の最後は、読んでいて吐き気がするほどでした。前作の主人公には心の強さがあり、一気に読み進められたのですが、今作の主人公は情けなく、読むのに2か月もかかってしまいました。
しかし、乳首フェチが反映されたエロ描写は素晴らしい! 前作では、性の倫理観が壊れているものの、他は真っ当な先輩だったのに対し、今作の転校生・礼司は嫌悪感しか湧きません。
礼司は自分の快楽と寝取りの性癖を満たすために、ひなちゃんをどんどん奪っていきます。ハメ撮り動画や中出し画像を晴人に送りつけるだけでなく、最終的には、晴人の目の前でひなちゃんに種付けをし、隠語を言わせ、自分への愛を告白させたいのでしょう。
タイトルから予想するに、ハッピーエンドはなさそうです。礼司は自分の欲望に忠実で、好きな女性にも自分の気持ちを率直に伝えるタイプ。そんな彼に、自分の気持ちも伝えられないダサい男・晴人に思い知らせてほしいとさえ思います。
続編も絶対に買います! NTRものの美学に反するかもしれませんが、ハッピーエンドで終わってほしい。可哀想なのにエロかわいいひなちゃんが一番いい…。
先生、最高の作品をありがとうございます。続編を楽しみにしています。
レイジは策略家で、ひなちゃんの心を揺さぶってハルトから離れさせ、処女を奪いました。そして、ひなちゃんがハルトに興味がないと思い込ませ、自分の欲望を押し付けています。レイジは徐々に自分の性癖と本性を露わにし、ひなちゃんを自分の思い通りに洗脳したいと思っています。ひなちゃんは、レイジに体の関係しか求められていないと嫌悪感を抱きつつも、心の隙間を埋めてくれる彼との性的な快感に抗えません。
普通の物語ならここでレイジに嫌気がさして終わるのでしょうが、エロ漫画の世界ではひなちゃんは逃げられません。ハルトは、ひなちゃんの笑顔から、彼女がレイジと本当にくっついたのだと信じ込んでいます。しかし、時折見せるひなちゃんの辛そうな表情が気になり始めます。その笑顔は、父親を亡くした時に見せた空元気の笑顔と重なり、ハルトはようやくひなちゃんの真意に疑問を抱き始めます。
ハルトはひなちゃんを励まそうとしますが、ひなちゃんのレイジへの想いと、ひなちゃんがレナちゃんにハルトの気持ちを確認できないこと、お互いに勇気が出せずにいることで、うまく言葉にできません。それでも、ハルトが絞り出した言葉は一度は良い方向に進みかけましたが、残念ながらレイジの登場で救いの扉は閉じてしまいました。
レイジの策略は見事に成功し、ひなちゃんは罪悪感からレイジへの隷属を深めます。レイジはひなちゃんを自分のモノにしたと確信しますが、ひなちゃんにとってのレイジとのセックスは、もう心の穴を埋めるだけの行為でしかなくなっていました。翔くんとのセックスの方が気持ちよかった、まさに「策士、策に溺れる」展開です。
レイジがハルトに送りつけた動画や静止画は、狡猾な策略でした。レイジに夢中だった頃の動画と、そうではない頃の中出し画像を同時に送ることで、あたかも今もレイジに夢中であるかのように見せかけ、ハルトの心を折ろうとしているのです。もしも私が物語の中の人物なら、間違いなくレイジを殺してしまうでしょう。
続編では、BSS(バッド・セックス・シチュエーション)エンドか、ビッチ堕ちか、幼馴染を選ぶのか、青春らしい結末が気になります。若さ故のめり込み、葛藤する姿が胸を打ちます。