身長150センチ以下の低身長カップルは、クラスメイトから「ミニミニカップル」と親しまれていた。まゆは穏やかで優しいりくを心から愛していた。
しかし、まゆはりくの父親・ゆうじが苦手だった。ゆうじはりくと正反対で、大柄で下品で力強い男だったからだ。
そんなまゆとゆうじだったが、ある時を境に秘密の関係になってしまう。最初は慎重だったゆうじも、次第に大胆になり、まゆとの関係を楽しむようになる。
りくとまゆは共に努力し、大学の推薦を獲得、卒業を目前に控えていた。しかし、ゆうじはまゆと自分の関係が上手くいっていないことに気づき、とんでもない提案をする。
「目の前でまゆに性行為のレクチャーをしろ」
困惑しながらも、りくはその提案を受け入れてしまう。そして、まゆは彼氏の目の前で下品に淫らな姿を見せ、りくは二人の関係を知ってしまうのだった。
悲しみに暮れるりくとまゆ。もはや元には戻れない。
そして、卒業式を迎える。
りくは決断し、まゆは大切な居場所を失い、ゆうじは事態の元凶としてそこにいた。
3人とも、それぞれの未成熟な日々を卒業する
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ミニマム彼女は親父の性奴● -卒業編-のレビュー・感想
ティラヌーさんが描く女性は、可愛らしく淫らな魅力に溢れています。どの作品もそんな魅力的な女性の下着姿やエッチなシーンが丁寧に描写されており、ファンの心を掴んでいます。NTR要素のある作品が好きなら、ぜひ読んでほしいシリーズです。
この作品の魅力は、なんといってもボテエッチと出産です。最近ではこの要素を好む人も増えてきているので、シリーズ完結編としてこの要素を取り入れたことは嬉しいサプライズでした。主人公に感情移入しづらいという意見もあるNTR作品ですが、だからこそ主人公の複雑な心情を想像して楽しむことができます。
ミニマム彼女シリーズの3作目となる本作。絵のレベルは高く、低身長で巨乳なヒロインは多くのファンを魅了しています。Hシーンも豊富で質も良いですが、シーン数の多さゆえに1シーンあたりのページ数が少なく感じることもあるでしょう。しかし、作品全体としては手抜きなく丁寧に描かれており、良作といえるでしょう。
特に、彼氏に見せつけるようなNTRのシチュエーションは、重く激しい感情を呼び起こします。トランジスタグラマーな彼女が寝取られる展開は、読者の心を激しく揺さぶること間違いなしです。
また、この作品の最大の魅力は、なんといってもエロさです。巨大な男性器とセクシーなボディ、そして「すき?すき?」と可愛らしく問いかけるヒロイン。このシチュエーションに魅了される読者は多いのではないでしょうか。
ストーリーも見逃せません。寝取られた彼氏の脳が破壊されたような表情や、事実を受け入れて前を向こうとする姿は、少ないページ数の中で的確に表現されています。他の作品のようにダラダラとページを費やすのではなく、スパッとエロに持っていくことで、読者にストレスを感じさせない手法は評価に値します。
絵は相変わらずとてもエッチで素晴らしく、話の展開も独特で面白いです。終わり方は賛否あるようですが、個人的には好みの終わり方でした。もともとのカップルを別れさせ、寝取り役の男性とヒロインがくっつく展開は、スッキリとする読者も多いのではないでしょうか。
竿役に感情移入して読むと、より楽しめるでしょう。ヒロインを堕とされてもカップルが別れず、寄生されるような終わり方をする作品よりも、こちらの作品のほうが爽快感を感じるかもしれません。
しかし、終わらせ方に関しては、よくあるパターンだと感じる人もいるようです。ヒロインと寝取り役のダブルでクズなキャラクターがくっつく展開は、確かにモヤッとする人もいるかもしれません。サンプルを読めば、主人公を裏切って妊娠する寝取られ展開であることがわかってしまうのも、一歩踏み出せない原因かもしれません。
低評価をつける人の心理としては、主人公が彼女の幸せを願い続けたにも関わらず、彼女が自分の幸せばかりを追求しているように見えること、そして主人公が別れを切り出した際の配慮に彼女が気付いていないように見えることが、気に食わないのではないかと思われます。
寝取られというテーマは、主人公が彼女を取り戻す、いわゆる「寝取り返し」という展開が少ないのが現状です。だからこそ、この作品でも寝取られた後の主人公の動向を、もっと見てみたいと感じる読者もいるのではないでしょうか。