クラスメイトが羨望の眼差しを向けるのは、中庭でお弁当を食べる僕の姉、千紗だ。暖かな日差しの中、周囲の視線に動じず、溢れるような笑みを浮かべる彼女。そんな姉の姿に、クラスメイトは窓越しにため息をつく。
「やっぱり千紗先輩はいいよなぁ…」
「そうだなぁ」
彼らは姉に夢中だが、僕は違う。なぜなら、僕は彼らの知らない姉の顔を知っているからだ。
「ただいま」
「おかえりー」
僕が驚いたように声を上げると、姉はニヤニヤしながらこう言った。
「ん~?どうしたの?みんなの憧れの姉さんに迎えられて、照れちゃった?」
そして、いつも通り、
「今日は何をしようかなぁ…」
と姉は不敵な笑みを浮かべる。この時間が長引けば長引くほど、姉はろくでもないことを言い出す。それは確かだ。しかし、この時間が短ければ短いほど、別のろくでもないことが起こる時間も近づいてくるということ…。僕は黙って、姉の次の言葉を待つしかなかった。
「そうね、いずれにしてもまずは脱いでもらわないと」
ぼくがボクに興奮するわけがないっ! ~お姉ちゃんの弟女装教育~ 【Android版】の作品情報
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